ミャンマー人を知る

ミャンマー人の魅力

「アジア最後のフロンティア」とも称される国「ミャンマー」。国内への日系企業の進出は著しく、着実に国家としての発展も歩みを進めています。そんな無限大の可能性を秘める国「ミャンマー」で暮らす人々には、一体どんな魅力や特徴があるのでしょうか。

▸真面目な人材

勤勉で素直な人柄であることが一番にあげられます。与えられた仕事は遂行に向け懸命に努めます。また、目上の人を敬う精神が根付いており、日本の上司部下といった縦関係も理解しやすく、飲み込みやすいというのも有難い点です。
それゆえミャンマー近隣諸国にてミャンマー人を雇用する経営者からも、その真面目さ・謙虚さが近年評判を呼んでいます。

ミャンマー人の魅力(1)

▸敬虔な仏教徒

全国民の90%近くが上座部仏教を信仰しています。功徳を積むという精神を常に持ち合わせているため、見知らぬ人でも困っている人を見れば、迷わず助けの手を差し伸べます。ミャンマー人の人助けについてはデータにも表れており、英国のチャリティーエイド基金(CAF)が発表した「2015年世界寄付指数」では、先進国や他の仏教国を抑えて、堂々の第1位という結果でした。人との付き合い方などの根源には、仏教の思想が色濃く反映されているといって良いでしょう。

ミャンマー人の魅力(2)

▸識字率

ミャンマーの識字率は90%を超えており、途上国としては非常に高い数字を誇っています。無料で子供に読み書きを教える「僧院」が全国各地にあることで、貧困層の子供でも勉学に励むことが出来るのです。この点でも仏教が色濃く出ています。
また街を歩いているとミャンマー語の新聞だけでなく、英字新聞を読む人が非常に多いということも今後の可能性を示唆しているといえるでしょう。

ミャンマー人の魅力(3)

▸広い人材の幅

日本の心理検査を実施し、アジア諸国で比較した結果について、マクロな視点でみると平均点としてはアジア諸国とさほど変わりありませんが、ミクロな視点で各個人を見ると、各個人の能力に大きな差があり、人材の幅としても多種多様です。企業様によって欲しい人材もそれぞれであることから、特徴ある優秀な人材でも比較的採用しやすいという点は大きな魅力です。

ミャンマー人の魅力(4)

▸豊富な人材

現在大学への進学率だけでいえば約8%ほどで決して高いとは言えませんが、企業数自体も、他国と比較すれば人口の割に圧倒的に少なく、優秀な人材であっても納得のいく職に就けていないのが現状です。優秀な人材を採用できるチャンスは大きく広がっています。

ミャンマー人の魅力(5)

▸向上心

ミャンマー人にとって「仕事」は、ただお金を稼ぐためのものというだけでなく、自分を成長させてくれるものだと位置付けられています。仕事をしながらでも土、日の空き時間や、朝の早い時間を使って自主的に資格取得を励む方も多く、座学の勉強が娯楽になっている人も多いです。ミャンマー人材からは強い向上心が伺えます。

ミャンマー人の魅力(6)

ミャンマー人の語学力

英語

ミャンマーでは、かつてイギリスの植民地だったことから、長い間英語が公用語とされてきました。そうした背景もあり、現在も基礎教育が始まる幼稚園段階から、必修として英語教育が行われています。
外国人利用の多いホテルの従業員やタクシーの運転手などは、英語を話せる人が比較的多いようですが、一般的なミャンマー人の英語能力としては、普段の生活で使う機会が少ないので総じてあまり高くなく、発音も独特で、日本人と同じような状況です。

ただしミャンマー人の語学の習得能力には定評があり、学習させれば習得は早いといわれています。いい仕事に就くために、英語を学習する若者は多く、とくに都市部のヤンゴンでは、英語を教える塾がよく見られます。

ミャンマー人が日系企業で働く場合、日本人スタッフとは英語で会話をすることが多くなりますが、管理職や経営者クラスになると、かなりの確率で英語ができます。また、政府の役人も英語を話せる人がほとんどです。

日本語

ミャンマーを代表する外国語大学である、ヤンゴン外国語大学とマンダレー外国語大学には9カ国語の学科がありますが、その中で日本語学科は、第二外国語としては英語学科に次いで人気があるとされています。ミャンマー語と日本語とは、語順がほとんど同じなので勉強しやすく、比較的、習得もしやすいといわれています。

ある日系のIT企業によると、まったくの日本語初心者であるスタッフに一から日本語を勉強させると、平均2年ほどでみな日本語検定2級レベルに到達するそうです。
元来、ミャンマーの学校では暗記が主なので、語彙や文法にも抵抗がなく、それが習得のスピードにつながっているとも考えられています。もともと「新しいものを学びたい」という国民性もあってか、日本語を学びたいという学生や若者は少なくないようです。

現在、ヤンゴン市内には日本語学校が200校以上あり、学費が払えない人にも日本人がボランティアで教える僧院があるなど、学ぶ環境は整っているといえます。今後、日本企業の進出が増えるにつれ、学習者もますます増えていくでしょう。

ミャンマー教育制度

5・4・3の教育制度

2016年 3月末の政権交代後、ミャンマーは本格的に教育制度の改革に乗り出した。従来の初等中等教育は、全学年合計で 11年であった。だが、海外のほとんどの大学入学は、学校教育12 年の修了が要件となる。そのため、海外の大学に留学を希望する学生は、大学などに1年以上在籍する必要があった。この国際状況とのズレを解消するため、2016年より従来の5-4-2制(※1)を 5-4-3制に改定。高等学校を1年延長させた。
この12年制が適用されたのは今年2016年6月入学の学生からで、それ以前に入学した学生は10年生で中等教育を修了する。
12年制への移行に伴い、副教科の教育にも力を入れている。体育・美術・音楽などの授業は、現在の初等中等教育課程にも含まれている。しかし、学校や職員の状況等により実施可能な科目が限られること、小中高校は合計約4万校に上り、学校状況を全て調査するというのが困難なため、実施内容は各学校の裁量に任せているのが現状である。
2016年より改めて授業内容の統一も図っており、着実に国際社会の教育基準に追いつき始めている。
(※1) 小学校5年、中学校4年、高校2年を指す。ミャンマーでは小学校の前に日本の幼稚園に相当する幼児学級があり、0年生として数えている。このため、最終学年は 10年生となる。

セ―ダン試験

「10年生試験」という意味のセーダン試験は、高校修了を兼ねた大学入試で、通常は3月上旬から中旬あたりに実施される。
この試験の結果次第では、大学進学どころか高校卒業もできなくなってしまう場合もある、人生のかかった試験となっている。
ランキングの入れ替わりは可能性として毎年あり得るが、医学・歯学部のトップや工学部やコンピュータ学部などの理系学部が上位を占めるといった状況は例年変わりがない。一方で近年は国の国際化に伴い、外国語学部系の進学を希望する学生も増えている。

ミャンマーの就学率

小学校:6歳~10歳、1年生~5年生、就学率86.4%
中学校:11歳~14歳、6年生~9年生、就学率63.5%
高等学校:15歳~16歳、10年生~11年生、就学率32.1%
※全て準就学率(2016年度教育省発表)

ミャンマーから見た日本

「ビルマ建国の父」と呼ばれる国民的英雄であるアウンサン将軍は、第二次大戦中、日本軍によって抜擢されて軍事訓練を受け、義勇軍を結成し、祖国奪還に成功した、という歴史があります。ミャンマーと日本とは長年、非常に密接な関係にありました。
対戦が終わり、日本が初めて戦後賠償を行った国はミャンマーであり、またODAのプロジェクトで最も資金と技術を提供した国でもあります。そうした背景から、ミャンマー人はおおむね日本に対して親近感を持っています。
ミャンマー人の生活には日本の家電製品や中古車など日本製品が身近にあり、生活に溶け込んでいます。また一般的に日本といえば、アジアでも有数の最先端技術を持った国というイメージをもたれています。日本人にとってミャンマーは遠い国かもしれませんが、ミャンマー人にとって日本は近い国といえるでしょう。
現在も、多くのミャンマー人が出稼ぎのために来日しています。ミャンマーは、世界で最も親日的な国の一つといえるかもしれません。

ミャンマー人の宗教観

ミャンマーはビルマ族をはじめ、シャン族、カレン族、モン族、カヤー族、ヤカイン族などの少数民族、また中国系、インド系などが暮らす他民族国家です。宗教については、2016年国税調査の結果によると、仏教徒が88%、イスラム教徒が4%、キリスト教徒が6%という結果で、やはり仏教徒が圧倒的に多い結果でした。

仏教徒が多数を占めてはいますが、ことヤンゴンに関してはイスラム教のモスクやヒンドゥー寺院、キリスト教の教会も多く、それぞれを信仰する人たちが共存しています。国としても、イスラムやヒンドゥーの祭り、そしてクリスマスを国の祝祭日として認めています。 そういった環境に育ったミャンマーの人たちは、信仰心は強いながらも、他宗教の人々と上手に共存するための知恵を自然に身につけています。 ただビジネスに関しては、基本的な会社経営やマナー、人との付き合い方などの根源には、仏教の思想が色濃く反映されているようです。

ミャンマー人の宗教観

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